Case Study

短時間の体形計測でカスタマイズ仕様の寝具普及に弾み!

株式会社エアウィーヴ

2021.06.07

一人ひとりに最適な寝具を提案するために

株式会社エアウィーヴは、良質な睡眠を提案する寝具類の製造販売メーカー。一人ひとりの体形に合わせてマットレスの硬さを調整するカスタマイズ寝具の提案・選定に、2020年4月、BodygramのAI採寸技術を導入しました。現在はオンラインショップのほか、全国の複数店舗に大画面の採寸設備を導入しているとのこと。エアウィーヴ東京本社で導入の成果などを伺いました。

執行役員 事業開発部 安藤 強史(あんどう つよし) さん

Q1.貴社の事業内容を教えていただけますか?

睡眠の質を提案する唯一の企業

エアウィーヴは睡眠の質を提案する唯一の企業です。世界中の人々に質の高い睡眠を提供することを目指しています。

寝具メーカー各社ともに寝具の寝心地や感触の改良には取り組んでいますが、当社は「ぐっすり眠れて、翌朝快適に目覚められる」睡眠の質を追求した寝具の製造販売にチャレンジしようと考えました。当社の代表取締役会長兼社長の高岡本州(たかおかもとくに)自身が、若い頃に交通事故でむち打ちになり、良いと言われる寝具を使っても、ぐっすり眠れないという経験をしていて、睡眠の質にこだわった商品開発に挑んだのです。

ゴルフ、テニスなどのスポーツでも、一人ひとりに合う道具は異なります。また、がっしりした体形の柔道選手と、柔軟性に優れた新体操の選手では、明らかに体形も違います。しかし、長らく寝具は同一のものを使ってきました。体重も違えば、肩幅も違う人間が同じ硬さのマットレスで快適なのか、そこに着目して商品開発をしてきました。


Q2.今目指していること、事業上の目標は何ですか?

より多くのお客様にさらに良質な睡眠をお届けすること

1日8時間睡眠だとすると、人生の3分の1は寝具の上で過ごすことになります。寝具を生活インフラと位置付けて、より多くのお客様にさらに良質な睡眠をお届けすることを使命としています。


Q3. 現在の事業での懸念点、課題は何ですか?

寝具をカスタマイズするという概念を世間に浸透すること

一人ひとりの体形に合った寝具を使うという概念が、まだ多くの人に浸透していません。

仰向けだけではなく、横向き、うつ伏せなど睡眠中のさまざまな体勢で身体を水平に近い状態に保つことができて、睡眠中の身体への負荷が軽減される寝具を使うことが、一般的になるように、啓蒙に努める必要があります。睡眠の質を高めることによって健康を促進し、自宅で過ごす時間を充実したものにできると考えています。

それぞれの体形に合った寝具の必要性、快適な睡眠の重要性をどのようにして伝えていくかが課題です。


Q4. Bodygramを知ったきっかけは何ですか?また導入の決め手は何ですか?

短時間で体形の数値データが計測可能なシステム

当社では2017年から体形の計測機を導入しています。正確に計測することはできるのですが、最低でも30分はかかることが問題でした。計測機の設置には、ある程度のスペースも必要です。

たまたま、当社代表の高岡がBodygram代表Jin氏と知り合うきっかけがあって、導入に向けて相談を開始。導入の決め手は、いつでもどこでも短時間で簡単に体形測定ができることでした。


Q5. Bodygramを導入する前に抱えていた課題は何ですか?

カスタマイズ可能な寝具提案には体形計測が大切

エアウィーヴのマットレスは、頭から脚に向かって均等に3分割してあります。各パーツの表と裏で硬さが異なり(標準・硬め・柔らかめの3段階)、それらを組み替えることで、一人ひとりの体形に合わせて最適な寝姿勢を保つ組み合わせを提案することができます。

体形を計測してデータを基に提案するのがお客様にとってもわかりやすいのですが、売り場で、計測と接客に所要時間トータル1時間半~2時間かかっていました。

計測は、身体中にマーキングをして、じっと立っていていただくなど大掛かり。長時間の拘束はお客様にも、店舗スタッフにとっても負担となり、展開できる店舗が限られます。そのため、カスタマイズ仕様の寝具はなかなか普及しませんでした。


Q6. 他の技術、製品と比べBodygramが良かった点はありますか?

短時間の体形計測、かつスマホ1台で操作が簡単

他社のシステムとの比較検討もしましたが、何より短時間で体形を計測できること、そしてスマホ1台で操作も簡単なのがBodygramでした。


Q7. 導入効果:Bodygramの導入により売り上げの拡大やコスト削減などの効果は出ていますか?または今後効果が出ると想定されていますか?

「一人ひとりに最適な寝具を」という新しい買い方が提案可能に

当社は、長年にわたり体形と寝具の関係について研究を重ねてきました。これまで蓄積してきた多数の体形データを基に、個人に最適な寝具を提案するという新しい買い方をお客様に提案できるようになったと感じています。

大画面のbodygram採寸設備を導入した店では、お客様に身長・体重などのデータを入力していただき、大画面の前で写真を2枚撮ると、肩幅・ウエスト・ヒップサイズ、脚下から肩・ウエスト・ヒップまでの長さなどが計測されます。このデータを基に、お客様に最適なマットレスの組み合わせが提示されるようになっています。マットレスは肩・腰・脚の3分割に3種の硬さで20パターン以上の組み合わせが可能ですが、実際には99.9%が5-6パターンのいずれかに当てはまります。

売り場では寝具に実際に寝てみることができるので、例えば、初めにすべて普通の硬さのマットレスに寝て感触を確かめ、計測後にカスタマイズした組み合わせを試してみることが可能です。知識のあるスリープカウンセラー(販売員)が寝返りを試してみるようになど、ご案内し、お客様一人ひとりに最適な寝具選びのお手伝いをしています。

一定のデータを基に最適なマットレスの組み合わせが提示されることで、お客様に納得してご購入いただけるようになったと感じています。

また、大画面のbodygram採寸設備を目にしたり、bodygramで計測できることを知ったお客様から「測ってみたい」と声がかかることも増えています。カスタマーセンターにも電話を通して「測ってみて良かった」「腰が痛くならなくなった」などの声が届いています。


Q8. コロナの影響下でBodygramが貴社事業に貢献できることはありますか?

当初からオンラインショップで導入

初めにオンラインショップに導入しました。

自宅で撮影してオーダーができるので、コロナ禍でお店へ行きにくくなっている中で、導入して非常によかったと思っています。

現在は一部の店舗に大画面のbodygram採寸設備を導入していますが、今後は全国に展開していきます。


Q9. Bodygramに対する期待がありましたらお聞かせ頂けますか?

睡眠の質向上に繋げられるよう、今後もこの取り組みをPR

寝具をカスタマイズすることで、睡眠の質を高めることができます。

私自身、普段エアウィーヴで眠っているので、出張などでベッドが変わると、夜中に何度も目が覚めてしまうといったことが起きて、疲れがとれないと感じることがよくあります。

自身の体形を測定して最適な寝具を選べば、より質の高い睡眠を得られるということを広めていきたいと思います。Bodygramと一緒にPRに取り組み、互いに成長したいですね。

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