Case Study

スマホ1つで叶うAI身体採寸テクノロジー Bodygram導入事例

セロリー株式会社

2021.04.01

ユニフォーム業界には不可欠のツールになる!

非接触かつ業務のデジタル効率化へ

セロリー株式会社は、ユニフォームの製造メーカー。オフィスを中心に、清掃、介護などサービス関連も含め年間約120万着のユニフォームを製造・販売しています。昨年(2020年)11月、コロナ禍で非接触が求められるなか、採寸から着用までの効率化、コスト削減にもつながるとしてBodygramを導入。約4か月が過ぎた3月初旬にBodygram本社にて現状を伺いました。

Mr. Takehiko Nakajima 取締役営業部 部長 中島 武彦 様
Mr. Takayuki Fujii 営業部 販売管理 マネージャー 藤井 隆幸 様

Q1.貴社の事業内容を教えていただけますか?

1966年創業のユニフォームメーカー

中島様 岡山県倉敷市児島で1966年に創業、ユニフォームの商品企画・製造・販売を行うメーカーです。女性用のオフィス用のユニフォームを中心に、清掃、介護、スポーツジム、その他のサービス系ユニフォームも展開しています。

岡山県倉敷市児島はデニム発祥の地として知られているとおり、繊維の町で、学生服や女性の事務服も早くから製造されていて、当社もその流れの中にあったと思われます。

当社で企画した商品カタログから選んでいただくケースが大半ですが、オーダーメイドにも対応しています


Q2.今目指していること、事業上の目標は何ですか?

「変わりゆくもの、変わらないもの」50周年を迎えてさらなる進化を追求

中島様 1969年を設立として、3年ほど前に50周年を迎えました。高い顧客満足、安心感、信用信頼を大切にしてきましたが、今後もこうしたことは変わらないものとして追求し、遅れているデジタル化などは推進していきたいと考えています。

2019年には目標としていた年商を達成。しかし昨年は、コロナ感染症によるリモートワーク等の影響を大きく受けました。


Q3. 現在の事業での懸念点、課題は何ですか?

就業人口の減少による市場の縮小への対応

中島様 ユニフォーム業界はバブル期まで活発に動いていました。ブランドもの、デザイナーズのユニフォームなどもよく売れていましたね。

しかし、バブル崩壊に次ぐリーマンショック以降、オフィスユニフォーム市場は縮小傾向にあります。さらにこの先の人口減少による就業人口の減少は明らかです。そこに対して、当社と販売代理店がともにどう生き残っていくかをいう課題を抱えています。

ユニフォームのAI採寸やレンタル、SDGsの環境問題なども考慮していく必要があります。これまでの「いいものづくり」に加えて、仕組みを変えて仕組みを売っていく改善が求められていると考えています。


Q4. Bodygramを知ったきっかけは何ですか?また導入の決め手は何ですか?

業務効率化を模索するなかで採寸が浮き彫りに

藤井様 「業務効率化」という言葉を聞くようになり、当社には何があるのか?何ができるか?を洗い出しを行っていたところ、その一つに「採寸」が上がりました。

商品決定から納品までにかかるコストが、当社、販売店、ユーザーそれぞれに負担になっています。そんななかで、AI採寸をインターネットで検索し、Bodygramにたどり着きました。

アプリをダウンロードして実際に使用できたので、何人かの女性社員に試してもらい、「サイズが実寸と全部合っている」「だいたい合っている」などの回答を得ました。

すぐに自分で試せたこと、テーラーさんのインタビュー記事で「誤差ほとんどない」と語っていたことも響きましたね。

そこで、もっと詳しい話を聞いてみたいと思い、アポイントをとると、すぐに対応いただいて、昨年11月の導入に至りました。導入の決め手は、実際に使い勝手を検証して、精度がよく、実施方法が、写真を2枚撮るだけと簡単だった点にあります。


Q5. Bodygramを導入する前に抱えていた課題は何ですか?

ユニフォームには採寸が必須。かなりのコストがかかっている

中島様 ユニフォームには採寸がつきものです。そして、そこにはかなりのコストがかかっています。

従来の採寸業務の流れをお話ししましょう。

(1) まず、ユーザーの担当者が採寸の日程を決めます。複数拠点がある場合は、それぞれの日程を決める必要があります。

(2) 採寸日に合わせて採寸用の商品を準備して送り出します。複数拠点がある場合は、それぞれの場所に送ります。 例えば100箇所の事業所の日程を調整し、サンプルを5号から23号までの10サイズの中から8サイズほど、ジャケット、ベスト、スカート、シャツなど各1式用意して送るのですから、3、4週間かかるのです。 さらに、カタログ商品であれば、在庫があるのですぐに準備ができますが、ユーザーのオリジナル商品の場合には、採寸用に商品を生産する必要があるため、その期間も必要です。

(3) 複数拠点での採寸が必要な場合、販売代理店の人員では足らなくなり、当社の者が行くケースもあります。取引先は全国にあるので、出張交通費、宿泊代、出張手当てといった諸経費、サンプルの往復の輸送費も大きな負担になります。年間約120万着のユニフォームを製造・販売していますが、着替え、季節の衣替え等があり、約20万点の採寸が行われているというわけです。

(4) 採寸後は手作業での集計を行っています。

藤井様 採寸後の作業もアナログです。

販売代理店は、指定の場所でサンプルを試着していただき、紙に採寸データを書き込み、必要な枚数を聞き取ると、自社に戻ってパソコンにデータを入力して集計し、FAXで注文票を送ってきます。手作業なので、当然、確認作業も発生します。

(5) 当社ではFAXをもとに、データを入力して、受注・生産・納品管理をします。ここでもデータ入力に誤りがないかの確認作業が必要です。 集計・発注の手作業が省けるだけで革命的な進歩を遂げることになります。 コロナ禍では、集まれない、密になりたくな い、人が手をとおしたサンプルやメジャーを使いたくないといった声もあがっていました。


Q6. 他の技術、製品と比べBodygramが良かった点はありますか?

インターネットで調べて、話を聞いたのはBodygramだけ

藤井様 正直、他の技術・製品はインターネットで調べただけで終わりました。

ほかのAI採寸技術は、もっと手間がかかって、使いにくい。写真を撮るだけでヌード寸法に近いデータが取れるのは強いです。

話を聞いたのはBodygramだけでしたが、対応も親身で、当社に合っていると感じ、決めました。


Q7. 導入効果:Bodygramの導入により売上の拡大やコスト削減などの効果は出ていますか?または今後効果が出ると想定されていま すか?

採寸にかかるコストの85%削減が見込まれる

藤井様 本格導入して数か月ですので、売上拡大には至っていません。ユニフォーム業界はずっとアナログできているので、販売代理店でもアプリをすぐに使いこなせる人、敬遠する人に分かれていて、浸透するのに時間とサポートが必要です。

まずは使い勝手の良さを知ってもらうことからですね。

採寸のすべてがBodygramに変われば、85%のコスト削減になると見込んでいます。ユーザーは、ユニフォーム支給予定の人を1か所に集める必要がなく、個々の写真を2枚撮り、必要な項目を選ぶなどするだけで、従来の採寸に関わる業務のすべてが完了。業務のスケ ジュールは従来3、4週間かかっていたものが1週間程度で済み、商品の流れも早くなります。

実際にユーザーの採寸に使ってみると、初体験をワクワクした気分で捉えていただくケースが多かったようです。自分の本当のサイズを知らなかったと喜ばれることもありました。

余談ですが、自分の採寸結果に驚いてメジャーで測り直してみましたが、Bodygramは正確でした。

コロナ対策として宣伝効果も

中島様 また、Bodygramの協力を得て、導入ニュースをリリースするという初の試みを行いました。コロナ対策として、地元の新聞、テレビ局、金融機関などの業界新聞に取り上げられ、確実に認知が広がり、引き合いは増えています。

取材の要請にはすべてに対応し、よい宣伝にもなりました。その点ではコロナがタイミングだったとも言えます。

コロナ感染症への対策として、金融機関や病院、介護施設など、人が集まることを避けたい施設が最初に興味を示してくださいました。

今後、採寸方法は確実に変わっていくと思います。AI採寸Bodygramは、ユニフォームが無くならない限り、ユーザー、販売代理店、メーカーにとって不可欠なツールになっていきますね。

販売代理店にしてみれば、採寸は15時から17時を希望されるケースが多いといった時間限定も、サンプルの送付・持ち込みも不要になります。人口減少は働き手が減ることでもあるので、採寸できる人も減っていきますから、とても助かります。

非接触型の採寸はもちろん、就業人口が減少するなかでの効率化やコスト削減に繋がることは間違いなく、Bodygramがないと業務が脅かされるようになると考えています。


Q8. コロナの影響下でBodygramが貴社事業に貢献できることはありますか?

非接触、リモートスキャン、セルフ採寸が一番

藤井様 当社の採寸基準に合わせてBodygramのカスタマイズを進めました。カタログの製品番号、サイズ、必要着数などを採寸の際に入力、ご本人にサイズの確認もするので、受注の間違いもまず発生しない状況です。

中島様 注文だけでなく、返品伝票も手書きしてFAXという状況を改善すれば、コスト削減が飛躍的に進みます。

藤井様 当社にとってBodygramは武器の一つ。今後も求められると考えられる非接触、セルフ採寸を我々が推し進めていく段階にいると思っています。


Q9. Bodygramに対する期待がありましたらお聞かせ頂けますか?貴社の将来の目標達成のためにBodygramが一緒に頑張れることはあ りますか?

当社の将来のステップアップに向けて期待・希望は多々ある

藤井様 質問を投げかけると、すぐに的確に答えてもらえるなど、Bodygramとは良い関係を築けていると感じています。こんな機能があるといいな、といった思いはあるので、今後相談していきます。

中島様 改善点は出てくるでしょうね。他社の利用も始まると思いますので、一歩先んじて、業界をリードする立場を貫きたい、そのための手伝いを期待しています。


Q10. 最後に何かBodygramについてコメントしたいことはありますでしょうか?

ユニフォーム業界にとっても新たな道のスタート

中島様 この度、AI身体測定技術を導入したことにより、新たな道が開けました。これは当社だけでなく、ユーザー、販売代理店にとっても同様です。また、ユニフォーム業界にとっても新たな道のスタート地点に立ちました。

ユニフォーム業界に限らずありとあらゆる業界へ通ずる技術だと思います。

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